© Adobe Stock ※画像はイメージです 毎日温泉に漬かることで、高齢者のうつが抑制される可能性が示されたと、九州大の研究グループが発表した。 温泉は心身のリフレッシュ作用に加え、温泉ガスに含まれる二酸化炭素などに血管を広げる作用があることから、うつ病を含む気分障害の抑制効果が期待されている。研究グループは、大分県別府市在住の65歳以上の高齢者を対象に温泉の利用状況とうつ病を含む病歴に関するアンケートを実施。約1万人のデータを解析し、病歴と温泉入浴頻度との関連を検討した。 その結果、女性であること、不整脈、脂質異常症、腎臓病、リウマチ疾患、アレルギーの病歴は、うつ発症のリスクを高める可能性が示された。一方、毎日温泉入浴をしている高齢者は、うつ病のリスクが統計上明らかに低かった。 研究グループは「高齢者の毎日の温泉利用は、気分障害の改善につながり、うつ発症を予防する可能性がある」とコメントしている。 (メディカルトリビューン=時事)