© Adobe Stock ※画像はイメージです 高血圧や糖尿病など慢性疾患の患者を自宅で介護している人では、医療や介護の専門職によるケアを肯定的に受け止めているほど、市販薬などを用いて自発的に健康管理や病気予防に取り組む「セルフメディケーション」の意識が低い傾向が見られたと、筑波大の研究グループが発表した。 同グループは2020年11~12月に、茨城県内の3自治体に住む自宅療養者の家族介護者750人のアンケート結果を解析。介護者自身が医療や介護専門職から受けたケアの評価と、セルフメディケーション行動との関連を分析した。 その結果、セルフメディケーションを行っていた家族介護者は34.4%で、その割合は専門職によるケアを肯定的に受け止めている人ほど少ない傾向にあった。 研究グループは「専門職と良好な関係を築けている人は、軽い症状でも医療機関を受診してしまうなど、自発的な健康行動を起こしにくい可能性がある」と推察している。 (メディカルトリビューン=時事)