© Adobe Stock ※画像はイメージです 高齢者の運動習慣について、1人よりも仲間と一緒に行った方が認知機能の低下予防が期待できると、筑波大などの研究グループが発表した。 同グループは、茨城県笠間市在住の高齢者4358人(平均年齢76.9歳、女性51.8%)を対象に、1人で行う運動と2人以上で行う運動の実践状況(なし、週1回、週2回以上)を2017年から約4年間追跡して調査。併せて対象者の認知機能障害を判定し、これらの関連を検証した。 それによると、週2回以上の運動を1人で実践している人は全体の41.8%に達した一方で、仲間と行う人は18.7%にとどまった。追跡期間中に認知機能障害が確認されたのは337人(7.7%)だった。 解析の結果、1人の場合は週2回以上で、仲間と一緒の場合は週1回でも週2回以上と同様に、認知機能障害の顕著な抑制効果が示された。リスクの低下幅は1人(週2回以上)が22%だったのに対し、仲間と一緒だと週1回、週2回以上のどちらも34%と、より効果的だった。 (メディカルトリビューン=時事)