心筋梗塞後の転居が死亡リスクに影響?

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© Adobe Stock ※画像はイメージです

 急性心筋梗塞を経験した後の転居は、死亡や終末期の長期介護施設への入居リスクを高める可能性があると、カナダの研究グループが発表した。

 研究グループは、カナダ・オンタリオ州で1999年12月~2003年3月に急性心筋梗塞を発症した3369人について、死亡日または20年3月30日まで追跡。郵便番号が異なる地域への転居がその後の死亡リスクなどに及ぼす影響を調べた。

 追跡開始時の年齢中央値は65歳で、そのうち1828人(54.3%)が追跡期間中に少なくとも1回転居していた。年齢や性別、追跡開始時の社会経済的要因、心理社会的要因、転居に伴う居住地域の収入レベルの変化、基礎疾患などの影響を調整して解析した結果、転居の回数が1回増えるごとに死亡リスクは12%上昇し、終末期に長期介護施設入居となるリスクは26%上昇することが分かった。(メディカルトリビューン=時事)

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