大学生の性自認に多様性

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© Adobe Stock ※画像はイメージです

 大学生を対象に行った調査で、出生時の性と自身が認識している性「ジェンダーアイデンティティー(GI)」は必ずしも一致せず、多様であることが分かったと、国立成育医療研究センターなどの研究グループが発表した。

 研究グループは、大学生736人にGIや性的指向(恋愛や性愛の対象となる性別)に関する質問に答えてもらい、点数化して評価する心理学的調査を実施。その結果、GIについてのスコア分布は幅広く、出生時の性別との同一感には多様性があることが分かった。性的指向のスコアもばらつきがあり、出生時の性別に対する異性のみを性的指向の対象とした割合は、男性で83.3%、女性で58.6%だった。

 また、GIや性的指向に影響する遺伝的因子の解析も行ったが、遺伝子変化のみで心の性の多様性を説明することはできなかった。研究グループは「単純に『LGBTQ+の人々』と『それ以外の人々』の2群に分けられないことが示された」としている。(メディカルトリビューン=時事)

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