がんと診断される前から日常的に運動していた人は、がんが進行したり死亡したりするリスクが低かったと、南アフリカなどの研究グループが発表した。 研究グループは、同国で最大の医療保険に加入するステージ1のがん患者2万8248人のデータを分析。がん診断までの1年間の身体活動量と、がんの進行や死亡との関係について調べた。 身体活動量は、運動習慣が〔1〕全くない〔2〕少ない(週60分未満)〔3〕中程度~多い(週60分以上)―に分類した。がんの種類は乳がんと前立腺がんが多く、全体の44%を占めた。 分析の結果、がんが次のステージに進行する、もしくは死亡するリスクは、〔1〕と比べ〔2〕で16%、〔3〕は27%低いことが分かった。 全ての死因による死亡のリスクも、〔1〕と比べ〔2〕で33%、〔3〕では47%それぞれ低かった。(メディカルトリビューン=時事)