睡眠の質の低さが月経痛の強さや、月経前後の集中力の低下に関連したと、広島大大学院などの研究グループが発表した。 いらいらや抑うつ、体重増加、腰痛など、月経に伴う心身のトラブルは若年女性の生活の質に悪影響を及ぼす。研究グループは、18~25歳の女子学生298人に対し、睡眠の質と月経に伴う心身症状との関連についてオンライン調査を実施した。 その結果、睡眠の質は160人が正常、138人は低下していた。睡眠の質が低いグループは正常のグループに比べ、朝食摂取率が低く、月経に伴う心身症状の重症度が高かった。睡眠の質の低さは、特に月経中の痛み、月経前と後の集中力との関連が強かった。 研究グループは「睡眠の質の改善は、月経の周辺症状を軽減させる対策の一つになる」としている。(メディカルトリビューン=時事)