大腸がんの発生に関わる大腸ポリープの検出率を向上させる新たな内視鏡検査法を開発したと、岡山大病院などの研究グループが発表した。 内視鏡で粘膜を観察する際には、凹凸などの病変を分かりやすくする色素剤のインジゴカルミンを使うが、これに酢酸を追加すると病変の様子がより捉えやすくなる。研究グループは、九つの医療機関の患者1319人を対象に、検出が困難とされる右側大腸のポリープの一つ、鋸歯(きょし)状病変の検出率について、酢酸・インジゴカルミン混合液による色素内視鏡検査、通常の内視鏡検査、インジゴカルミンのみの色素内視鏡検査で比較した。 その結果、通常検査が22.4%、インジゴカルミンだけが45.8%だったのに対し、酢酸・インジゴカルミン混合液では69.3%と検出率が顕著に向上した。 研究グループは「混合液を用いた検査は特別な機器を必要とせず、どの施設でも実施可能。効果的なスクリーニングができ、大腸がんの発生率低下にもつながる」と期待している。(メディカルトリビューン=時事)