閉経が早い女性は認知機能の低下が進みやすく、女性ホルモンの欠乏が関係している可能性があると、東北大大学院などの研究グループが発表した。 研究グループは、英国の高齢者研究から男性4286人、女性4726人のデータを抽出。閉経の年齢と2年間の認知機能の変化との関連を分析し、男性との違いも検討した。また、認知機能に影響を及ぼすと考えられるうつ症状についても調べた。 その結果、50歳以上で閉経した女性と比べ、40歳未満で閉経した女性は2年間で認知機能がより低下していた。また、閉経が50歳以上だった女性よりも男性はうつ症状が軽い一方で、2年後の認知機能がより低下していた。 研究グループは「女性ホルモンの減少や欠乏が認知症リスクと考えられる。今後は女性ホルモンが認知機能の低下にどのように影響するのかを解明する必要がある」と述べている。(メディカルトリビューン=時事)