蜂蜜に含まれる難消化性オリゴ糖成分の摂取が、顔面骨の骨密度の維持や改善に寄与する可能性があることが分かったと、中部大などの研究グループが発表した。 骨粗しょう症の一般的な症状としては腰の痛みや足の骨折などがあるが、近年の研究では足腰よりも顔面骨の骨密度低下がより早期に起きることが分かってきた。顔面骨密度の低下で骨が痩せ、目がくぼんだり頬がこけたりすると考えられている。 研究グループは、30~69歳の大学職員の女性48人について、オリゴ糖成分「マルトビオン酸」を含む菓子を24週間継続して摂取するグループと、摂取しないグループに分け、比較試験を実施。試験では、歯科用のエックス線CT装置を用い、顔面(上顎と下顎)の骨密度を試験前後に測定した。 分析の結果、摂取しないグループの顔面骨密度は減少していたが、摂取したグループでは、骨密度が維持され、摂取しないグループと比較すると、顕著な骨密度改善効果が確認された。(メディカルトリビューン=時事)