高学歴だと認知機能の低下が加速?ー脳卒中後の検査

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 学歴が高い人は、脳卒中発症後、行動や意識を制御する脳の認知能力「実行機能」の低下が加速する可能性が示されたと、米国などの研究グループが発表した。

 研究グループは、同国の四つの研究に参加した、研究登録時に認知症がなく、追跡期間中に脳卒中を発症した2019人のデータを収集。中央値で4.1年追跡し、学歴と脳卒中後の認知機能の関係について分析した。

 その結果、高卒未満の人と比べ、大卒以上の人は脳卒中発症後の初回認知機能検査の結果は優れ、スコアは全般的な認知機能が1.09ポイント、実行機能が1.81ポイント、記憶力が0.99ポイント高かった。

 しかしその後の検査から、大卒以上の人と大学中退の人は、高卒未満の人と比べて実行機能の低下が加速し、1年当たり0.30~0.44ポイント低くなっていた。一方、全般的な認知機能や記憶力に学歴の影響は見られなかった。(メディカルトリビューン=時事)

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