職場での心身のストレス反応が高い女性ほど月経不順の発生リスクが高いと、大阪大大学院の研究グループが発表した。 研究グループは、2019~21年度にストレスチェックを受けた19~45歳の同大女性教職員2078人を22年度まで追跡し、ストレスチェックの結果と月経不順との関連を調査した。 その結果、ストレスチェックの3領域(仕事のストレス要因、心身のストレス反応、周囲のサポート)のうち、「不安」「憂鬱(ゆううつ)」「動悸(どうき)や息切れがする」「眠れない」といった心身のストレス反応の点数が高いほど、月経不順の発生リスクが高まっていた。このリスクは、心身のストレス反応が最も低いグループに比べ、最も高いグループで2.2倍に及ぶことが分かった。その他の領域と月経不順との関連は認められなかった。 研究グループは「職場環境改善によるストレス軽減が、月経不順の予防につながる可能性がある」と述べている。(メディカルトリビューン=時事)