新型コロナワクチンの接種によって得られるウイルスへの抵抗力(抗体価)を予測できる指標を特定したと、京都大などの研究グループが発表した。 研究グループは、成人216人の血液や診察記録などを用いて、コロナワクチン2回接種後の抗体価を予測する因子を調べた。 解析の結果、血液中のCD8+T細胞において未熟な状態であるナイーブT細胞の割合が高いと、接種後の抗体価が高くなるという強い相関が認められ、抗体価を予測する簡便な指標(バイオマーカー)となり得ることが分かった。 研究グループは「ワクチン接種後の免疫応答や効果の予測だけでなく、個人の免疫状態に応じて、回数や間隔など適切な接種スケジュールの立案にも役立つ可能性がある」と期待している。(メディカルトリビューン=時事)