肺動脈性肺高血圧,早期介入が鍵
希少・難治性疾患-最終回
2016年03月28日 07:05
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肺動脈性肺高血圧症(PAH)は,肺小動脈に生じた異常により肺血管抵抗が上昇し,右心不全を来す疾患である。1980年代前半には特発性・遺伝性PAHの平均生存期間は2.8年,5年生存率は34%と極めて予後不良だったが,PAH特異的治療薬の登場で長期管理が可能になってきた。国立循環器病研究センター病院肺循環科の大郷剛氏は「早期に治療を開始できれば,社会復帰も夢ではない」と述べている。