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アフェレシスが狭心症の新たな治療法に?

Lp(a)高値の難治例で心筋血流を改善

 2016年09月03日 07:00

 家族性高コレステロール血症の治療法の1つであるアフェレシス治療が、難治性の狭心症にも有効である可能性が、英国の研究グループによるランダム化クロスオーバー試験で示された。Imperial College in LondonのTina Khan氏が欧州心臓病学会(ESC 2016)で報告した。LDLコレステロール(LDL-C)値の上昇は見られないがリポ蛋白(Lp)(a)が上昇している難治性の狭心症患者を対象に実施された同試験では、シャム群に比べリポ蛋白アフェレシス群で心筋血流が有意に改善し、血管内皮機能や運動能力、QOLなども改善したという。

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対象はLp(a) 500mg/L超の20例

 Lp(a)は虚血性心疾患や脳梗塞における動脈硬化の指標とされ、上昇すると心筋の血流が低下することが示唆されている。しかし、Khan氏によると現時点でLp(a)を低下させる有効な薬物療法はないという。

 今回の試験の対象は、英・Harefield Hospitalで薬物療法や血行再建術を行っても改善しない難治性の狭心症で、LDL-Cの上昇は見られないがLp(a)が500mg/L超の患者20例。週1回のペースでリポ蛋白アフェレシス治療を行う群とシャム治療を行う群にランダムに割り付けた。治療期間は3カ月とし、1カ月のウオッシュアウト期間の後、アフェレシス治療を受けた患者にはシャム治療を、シャム治療を受けた患者にはアフェレシス治療をそれぞれ3カ月間行った。

 その結果、主要評価項目であるMRIで評価した心筋血流予備能(MPR)は、アフェレシス群ではベースラインの1.45から3カ月後には1.93に増加した。これに対し、シャム群では有意な変化はなく、両群間に0.63の有意差が認められた(P<0.001)。

 さらに、アフェレシス群では副次的評価項目である頸動脈壁の肥厚や伸展性、運動能力や狭心症の症状、QOLなども改善し、症状に関してはシアトル狭心症質問票(SAQ)の5領域のうち4領域(身体的制限、症状の安定性、症状の頻度、QOL)で有意な改善が認められたという。 この成績を踏まえ、同氏は「リポ蛋白アフェレシスがLp(a)上昇を呈する難治性の狭心症患者で求められていた新たな治療法となりうることが示された」と結論付けた。

(岬りり子)

  

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