AED使用で社会復帰率が2倍に
院外心停止患者への市民による除細動普及効果を検討
2016年10月28日 15:00
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自動体外式除細動器(AED)の使用により院外心停止からの社会復帰者率が2倍になる。大阪大学社会医学講座環境医学の北村哲久氏、京都大学環境安全保健機構健康管理部門/健康科学センター教授の石見拓氏らが2005~13年の総務省消防庁の全国前向きウツタイン登録データを解析した結果をN Engl J Med(2016; 375: 1649-1659)に発表した。心停止を目撃した一般市民からAEDを用いた除細動を受けることで、院外心室細動心停止患者の1カ月後の神経学的転帰が良好な生存者数が約2倍に有意に増加したことを明らかにした。〔解説:大阪大学社会医学講座環境医学・北村哲久氏〕