妊娠高血圧腎症を短期発症予測:体外診断用医薬品2種が保険適用

国内初

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 ロシュ・ダイアグノスティックスは7月1日、ハイリスク妊婦における妊娠高血圧腎症(PE)の短期発症予測の補助マーカーとして、体外診断用医薬品エクルーシス試薬PlGFおよびエクルーシス試薬sFlt-1の測定値比が、国内で初めて保険適用されたことを発表した。

 エクルーシス試薬PlGFは血清中の胎盤形成に関わる血管新生因子(胎盤増殖因子)であるplacental growth factor(PlGF)を、エクルーシス試薬sFlt-1は抗血管新生因子である可溶性fms様チロキシンキナーゼ1(sFlt-1)を測定できる。

 PEを発症する妊婦は、発症前に血清中におけるsFlt-1のPlGFに対する比率(sFlt-1/PlGF比)が上昇することが明らかになっており、同比率はPE発症を予測する指標になる。

 今回の保険適用はこのsFlt-1/PlGFを対象にしており、同比の算出が適用条件とされる。

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