抗菌薬長期投与で肝細胞がんリスクが低下

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 抗菌薬は感染症治療に不可欠だが、薬剤耐性菌が問題となっている。一方で、動物実験ではチゲサイクリンが肝細胞がん(HCC)の増殖を抑制すること、モデルマウスにおいてゲンタマイシンやアミカシンがHCCの発現を促進するデオキシコール酸の肝臓組織における濃度を低下させることが知られている。しかし、これらの薬剤のHCCへの長期効果を検討したエビデンスは少ない。そこで、韓国・Seoul National University HospitalのSeogsong Jeong氏らは、Korean National Health Insurance Service(NHIS)のデータを用いて大規模後ろ向きコホート研究を実施。抗菌薬の長期投与がHCCに及ぼす影響を検討し、HCCリスクが低下したとCancer Commun2023年9月13日オンライン版に発表した(関連記事「抗菌薬で皮膚T細胞性リンパ腫抑制を初報告」「経口抗菌薬が結腸がんリスク上昇に関連」。

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