いわゆる"五十肩"の原因の1つともいわれる腱板断裂。根治療法は腱板修復術、上方関節包再建などの手術療法だが、断裂サイズが小さい場合は侵襲性を考慮し保存療法が選択されるケースも少なくない。ノルウェー・Martina Hansen's HospitalのStefan Moosmayer氏らは、腱板小断裂~中断裂患者に対する腱板修復術と理学療法の有効性および安全性を検討した単施設単盲検並行群間ランダム化比較試験(RCT)の長期成績を評価。15年後においても理学療法群と比べ手術群で転帰が良好で、群間差は2年目以降15年目にかけて有意に拡大していたとの結果をJ Bone Joint Surg Am(2024年8月23日オンライン版)に報告した(関連記事「否定される整形外科手術の有効性」)。