エストロゲン受容体(ER)陽性HER2陰性の進行乳がんの治療では、一次治療であるCDK4/6阻害薬+内分泌療法(ET)施行後の病勢進行例への選択肢が限られている。米・Dana-Farber Cancer InstituteのErica L. Mayer氏らは、CDK4/6阻害薬の治療歴があるER陽性HER2陰性進行乳がん患者を対象に次世代経口選択的ER分解薬(SERD)giredestrant+mTOR阻害薬エベロリムス併用療法の有効性と安全性を検討する第Ⅲ相非盲検ランダム化比較試験evERA BCを実施。その結果、ET+エベロリムス併用の対照群と比べ、giredestrant併用群はESR1変異陽性集団、intention-to-treat(ITT)集団のいずれにおいても担当医の評価による無増悪生存(INV-PFS)が有意に良好だったと欧州臨床腫瘍学会(ESMO 2025、10月17~21日)で報告した。(関連記事「Giredestrantがホルモン受容体陽性乳がんのPFSなどを有意に改善」)