TAVI弁展開後の「frozen leaflet」で死亡例も、専門機関が注意喚起
重度の急性大動脈弁閉鎖不全を発症
経カテーテル的心臓弁治療関連学会協議会は12月10日、経カテーテル的大動脈弁留置術(TAVI)において「frozen leaflet(stuck leaflet)」と呼ばれる弁展開直後あるいは追加手技後に弁尖の一部または複数が可動不良となり、重度の急性大動脈弁閉鎖不全を呈する事象が報告されているとして、医療安全情報ステートメント「TAVI弁展開後における弁尖可動不良(Frozen Leaflet/Stuck leaflet)事象について」を発出。TAVI弁展開後における弁尖可動不良に対し注意を喚起した。2年間で25例に発生し、うち3例が死亡している。(関連記事「TAVI用生体弁使用で重篤な有害事象」)
適切な対応が行える体制の整備を
TAVI弁展開後のfrozen leafletはまれであるため、診断に至りにくい。また、frozen leaflet発生時には重度の急性大動脈閉鎖不全が生じ、血行動態が急速に悪化することから、死亡例も報告されている。
報告された事例(エドワーズ社のサピエン弁)は以下の通り。
体外式膜型人工肺(ECMO)を要した3例中2例が死亡した。また、追加治療として施行されたTAV-in-TAVにより冠動脈閉塞を来し死亡に至った例が報告された。また、Frozen leafletは自己拡張型でも報告があるため、いずれの製品においても注意が必要である。
同会は、各ハートチームに対し以下の留意点を示すとともに、適切な対応が行える体制の整備を求めている。
(編集部・比企野綾子)
〔変更履歴2025年12月25日〕Frozen leaflet自己拡張型に関する情報を追記しました
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