てんかんは、大脳神経細胞の過剰興奮(てんかん発作)を特徴とする慢性の脳疾患であり、近年は高齢者にも多く見られ、国内の推定患者数は約100万人に上る。てんかん重積状態(SE)は、発作がある程度の長さ以上に続く、または短い発作でも反復しその間の意識の回復がないものと定義される。SEは5分以上の持続で治療開始が必要であり、病院前治療薬(レスキュー薬)が望まれていた。昨年(2025年)6月、SEに対する新規治療薬としてジアゼパム点鼻液(商品名スピジア)が承認され、12月に発売された。製造販売元のヴィアトリス製薬が今年(2026年)1月29日に開催したメディアセミナーでは、国立精神・神経医療研究センター病院副院長の中川栄二氏が「同薬による迅速な発作消失と効果の持続が認められ、患者および家族のQOL向上が期待される」と説明した。(関連記事「てんかん発作の経鼻投与型抗痙攣薬スピジアが発売」)