日本眼科学会は2月13日、日本角膜学会眼球摘出の手引き作成ワーキンググループがまとめた「アイバンクにおける眼球摘出の手引き」を公式サイトに掲出。「眼球のあっせんに関する技術指針」(平成12年1月7日健医発第26号厚生省保健医療局長通知別添)と合わせ、適切な角膜移植の実施および周知の協力を求めている。(関連記事「若手だけでは限界―献眼の摘出体制見直しを」) 安全性と倫理性を重視した3つの柱 国内では、約60年にわたりアイバンクを介した角膜移植が実施されてきたが、近年の眼球提供者数の減少傾向や新しい術式への対応が課題となっていた。今回の手引きは、安全かつ適切な眼球摘出を行うための実践的指針として位置付けられる。 手引きでは、①医学的配慮(感染や汚染の回避)、②法律の理解(医師法や臓器移植法に基づく実施)、③ドナーおよび遺族への配慮(遺体の尊厳保持)-の3点を重要な柱として掲げている。具体的には、ドナー適格性の確認から摘出の実際、顔貌の整復まで、時系列に沿った詳細な手順を提示。全眼球摘出と強角膜片摘出の2つの方法について、それぞれ技術的留意点を記載している。 また、現場で活用できるドナー適格性確認票の他、眼窩動静脈損傷防止策および損傷や出血時の対応などについてもまとめられており、各アイバンクが独自の標準手順書を作成する際の基盤として活用されることが期待される。 詳細は、日本眼科学会の公式サイトを確認されたい。 (編集部・小暮秀和)