世界保健機関(WHO)は11月3日、手術部位感染(SSI)予防ガイドライン(GL)を公式サイトで公表した。各国GLはエビデンスの解釈や推奨内容が一致していない中、全世界で活用できる初の国際GLとして策定されたとしている。GLでは、SSIリスクを低減する一方で抗菌薬耐性菌の拡大を防ぐための適切な予防的抗菌薬投与の在り方など、周術期における29の推奨項目が示された。手術部位の剃毛に関しては皮膚の損傷により逆に感染リスクを高める可能性があるとして、「実施しないことを強く推奨する」と明記された。