これまで卵巣奇形腫内に成熟した脳組織が確認された例は幾つか報告されているものの、今回は卵巣奇形腫で発見された小脳皮質において「老化」の所見が認められたという新しい知見を滋賀県立成人病センター病理診断科科長の新宅雅幸氏がNeuropathology1月2日オンライン版で報告した。同氏が報告したのはプルキンエ細胞の樹状突起の変性で、老人性変化の一種と見なされている。