"夜よく眠れない"という不眠(睡眠困難)症状を訴える高齢者は多い。日本では成人の約5人に1人が不眠症状を有しており、約20人に1人が睡眠薬を服用しているが、高齢者ではその割合が高くなるという。日本大学精神医学系主任教授の内山真氏は「加齢に伴い、睡眠の量と質は変化するため、高齢者の不眠には特徴が認められる。医師は、その特徴をよく理解して対応する必要がある」と述べている。同氏に高齢者の不眠の特徴と対応について聞いた。