抗炎症作用のみを有し脂質低下作用を有さないヒト型インターロイキン(IL)-1β抗体薬カナキヌマブによる心血管疾患リスク低減を検討する第Ⅲ相試験CANTOS※の結果、「同薬による心血管イベント抑制効果が証明され、新しい動脈硬化性疾患予防への可能性が示された」と米・Harvard UniversityのPaul M. Ridker氏が欧州心臓病学会(ESC 2017、8月26〜30日)で発表した。なお、同試験の主要結果はN Engl J Med(2017年8月27日オンライン版)に掲載されている。