米国のがん細胞株に関するデータベースCancer Cell Line Encyclopedia(CCLE)は、世界中のがん研究で利用されている。しかし、卵巣がんや乳がんなどの治療に使用されるプラチナ製剤およびPARP阻害薬に対する感受性を解析した京都大学大学院婦人科学・産科学教室客員研究員の高松士朗氏らは、CCLEに登録されたデータについて実際の患者のがん細胞とは異なる結果を示したとSci Data(2024年2月6日オンライン版)に報告。データベースを用いた薬剤開発の限界が示唆されたという。