術後の麻酔覚醒時に発生する低酸素血症は、患者の回復に悪影響を及ぼす場合がある。中国・Xuzhou Medical UniversityのXinghe Wang氏らは、麻酔覚醒時に患者の体位を半坐位にすることで低酸素血症の発生リスクを低減できるかを検討するため、腹腔鏡下手術を受けた成人患者700例を対象にランダム化比較試験(RCT)を実施。その結果、仰臥位に比べ、麻酔覚醒時に患者を30°の半坐位にすることで術後低酸素血症の発生率が約15%低下したとJAMA Netw Open(2024; 7: e2416797)に報告した。