尋常性乾癬の治療をめぐっては、近年10種類を超える生物学的製剤(Bio)が相次いで登場したことで、多くの患者が寛解状態を維持できるようになった。医学的には高い効果が期待されるBioについて、患者自身はどのように捉えているのか―。自治医科大学皮膚科学講座准教授の神谷浩二氏らは、Bioで6カ月以上寛解状態を維持している尋常性乾癬患者を対象にアンケートを実施し、第39回日本乾癬学会(8月24~25日)で結果を発表。患者の9割超が「治療に満足している」と回答した一方、寛解後は3割弱が「治療をやめたい」と考えていることが明らかになった(関連記事:「リサンキズマブは重症尋常性乾癬にも有効」)。