日本には尋常性乾癬の診療ガイドラインがなく、皮疹が限局する患者に全身療法を導入する基準についてのコンセンサスは得られていない。しかし、皮疹が限局する尋常性乾癬は病変部位によっては、QOLに大きな影響を及ぼすことがある。そこで名古屋市立大学皮膚科教授の森田明理氏らは、皮疹が限局する〔Body Surface Area(BSA)10%未満〕尋常性乾癬における全身療法適応および局所療法効果不十分の定義についてコンセンサスステートメントを作成し、第39回日本乾癬学会(8月24~25日)で発表した。なお局所療法効果不十分の定義に関する提案は世界初となる。