LDLコレステロール(LDL-C)は心血管疾患の危険因子の1つだが、急性心筋梗塞(AMI)患者におけるLDL-Cと死亡リスクの間には「LDL-Cパラドックス」と呼ばれる逆相関がいくつかの観察研究から報告されている。中国・Chinese Academy of Medical Sciences and Peking Union Medical CollegeのZeng G氏らは、AMIにおけるLDL-Cパラドックスを媒介する潜在的因子として炎症に着目。LDL-Cパラドックスが見られるのは高感度C反応性蛋白(hsCRP)高値例に限られるとBMC Med (2024; 22: 599)に報告した。