米国において妊娠中の大麻使用が増えている。その動機はさまざまだが、不安やストレスなど精神面の問題への対処を理由に挙げる女性も多い。ただ、気分障害と物質使用の因果の方向性を明らかにするのは困難である。米・Washington University in St LouisのAnna Constantino-Pettit氏らは、前向きコホート研究によって妊娠中の大麻使用の動機を調査し、大麻使用と精神面の症状との関連を検討。妊娠中に大麻を使用しても抑うつ症状やストレス症状の変化に大きな影響を与えず、大麻使用により症状が早く改善するわけではなかったとJAMA Netw Open(2024; 7: e2451597)に報告した(関連記事「薬物依存に対するハームリダクションとは?」)。