慢性閉塞性肺疾患(COPD)の将来の増悪リスクは、現在のGlobal Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease(GOLD)の基準では過去12カ月間に中等度増悪2回以上、重度増悪1回以上または両方があった場合に高リスクとされる。オランダ・Maastricht University Medical Centre+のKiki Waeijen-Smit氏らは、ドイツ人COPD患者を対象に実施されたCOSYCONET試験の二次解析を行った結果、現在のGOLDによる増悪歴の基準を用いたCOPD増悪リスクの推定精度は不十分で、中等度増悪歴の基準値を年2回から1回に下げることにより精度が向上したとJAMA Netw Open(2024; 7: e2445488)に発表した(関連記事「COPDガイドライン、4年ぶりに改訂」)。