小児期における有害経験(adverse childhood experience;ACE)と脳卒中などの慢性的な健康障害との関連は検討されているが、被児童虐待歴のない成人を対象に親の離婚と脳卒中との関連を調査した研究はほとんどない。カナダ・Tyndale UniversityのMary K. Schilke氏らは、米疾病対策センター(CDC)の2022年・行動危険因子サーベイランスシステム(Behavioral Risk Factor Surveillance System;BRFSS)の横断的調査データを用い、小児期に経験した親の離婚と成人後の脳卒中発症との関連を検討。その結果、「他の因子の影響を調整後、親の離婚を経験していない群と比べ、経験した群では脳卒中リスクが高かった」とPLoS One(2025 ; 20: e0316580)に発表した。