イタリア・Sapienza University of RomeのAntonio Del Casale氏らは、治療抵抗性うつ病(TRD)にesketamineを使用した場合、併用薬としてセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)と選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)のいずれが優れているかをリアルワールドデータによる後ろ向き解析で検討。「全死亡、入院、うつ病再発ではSNRIとの併用の方がリスク低下は大きかったが、自殺企図はSSRI併用の方がリスクが低かった」とJAMA Psychiatry(2025年4月2日オンライン版)に報告した(関連記事:「治療抵抗性うつ病、esketamineに即時効果」「治療抵抗性うつ病、次世代薬の開発進展」)。