〔編集部から〕2025年3月6〜8日に行われた第22回日本臨床腫瘍学会より、注目演題の要点をレポートします。 (Infographic ©️Medical Tribune) 学会名:第22回日本臨床腫瘍学会 学会レポート一覧を見る 会期:2025年3月6~8日 演者:川上尚人氏(東北大学大学院臨床腫瘍学分野) 背景 フルキンチニブは、血管内皮増殖因子受容体(VEGFR)1/2/3を選択的に阻害する経口チロシンキナーゼ阻害薬である 難治性転移性大腸がん(mCRC)患者を対象にした国際共同第Ⅲ相試験FRESCO-2では、プラセボ+ベストサポーティブケア(BSC)に対し、フルキンチニブ+BSCが全生存(OS)を有意に改善した FRESCO-2試験の結果に基づき、フルキンチニブは日本において2024年に「がん化学療法後に増悪した治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん」を適応として承認を取得した 今回、FRESCO-2試験の事後解析を行い、フルキンチニブがECOG-PSに与える影響について評価した。 FRESCO-2試験の概要 組み入れ基準 ①ベースラインのECOG-PSが0または1のmCRC、②全ての標準化学療法の治療歴あり、提示された抗VEGFおよび抗EGFR療法の治療歴がある、③トリフルリジン/チピラシル配合剤(TAS-102)および、またはレゴラフェニブで病勢進行または不耐用だった、④免疫チェックポイント阻害薬またはBRAF阻害薬による治療歴がある 主要評価項目 全生存(OS) 主な副次評価項目 無増悪生存(PFS) その他の副次評価項目 奏効率(ORR)、病勢コントロール(DCR)、健康関連(HR)QoL、安全性など <!-- 最初に読み込みたいリセットCSS(Destyle.css)を先に読み込みます -->