抗血管内皮増殖因子(VEGF)療法は新生血管型加齢黄斑変性(nAMD)治療の主軸となっているが、反応を示さない患者が一定数存在する。中国・Dalian Medical UniversityのDingxi Liu氏らは、既存のVEGF阻害薬に反応不十分なnAMD患者を対象に、ファリシマブへの切り替えによる短期的な効果を後ろ向きに検討。有意な視力改善は認められなかったものの、有意な解剖学的改善が示されたとの結果をMedicine (2025; 104: e42002)に発表した(関連記事「加齢黄斑変性、ファリシマブ投与回数で成績変わる?」)。