代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)/代謝機能障害関連脂肪肝炎(MASH)では60%超の患者が肥満または2型糖尿病、あるいは両方を合併し、心血管疾患死につながりやすいと考えられている。こうした患者には肥満外科手術(BS)やGLP-1受容体作動薬による肥満治療のベネフィットが期待されているが、両者の有用性を比較した研究は無い。米・Cleveland ClinicのZehra Naseem氏らは肥満および2型糖尿病合併MASLD/MASH患者へのBSとGLP-1受容体作動薬を比較する後ろ向きコホート研究を実施。米国消化器病週間(DDW 2025、5月3~6日)で、GLP-1受容体作動薬投与により死亡と肝硬変のリスク低下が認められたと報告した。