近年、注意欠陥・多動性障害(ADHD)と慢性疼痛との関連が指摘されている。東京大学病院麻酔科・痛みセンターの笠原諭氏らは日本人成人を対象に、ADHDおよび自閉症スペクトラム障害(ASD)と慢性疼痛との関連を検討するウェブベースの横断的疫学調査を実施。慢性疼痛のない群と比べ、慢性疼痛群では成人ADHD自己報告尺度(ASRS)のスコアが有意に高く、両者の症状が有意に関連していた。一方、慢性疼痛とASD症状に関連はなかったとの結果をSci Rep(2025; 15: 13165)に報告した。(関連記事「難治性慢性疼痛例にはADHDスクリーニングを!」)