慢性硬膜下血腫(CSDH)に対する穿頭洗浄術後の抗血栓療法再開は、個々の患者の再発リスクと血栓塞栓イベントリスクのバランスを考慮して行うことが推奨されている。しかし、判断の根拠となるエビデンスは確立されていない。デンマーク・Odense University HospitalのAnders Schack氏らは、成人CSDH患者を対象に術後ドレナージ期間が再発に及ぼす影響を検討した同国のランダム化比較試験(RCT)2件の事後解析を実施。術前の抗血栓療法と術後の抗血栓療法再開の有無で層別化した結果、CSDH再発および血栓塞栓症リスクの上昇は認められなかったとJAMA Neurol(2025年6月2日オンライン版)のResearch Letterに報告した。