末梢性顔面神経麻痺に対する鍼治療の有効性を示すエビデンスが蓄積されつつある。鍼治療は『顔面神経麻痺診療ガイドライン2023年版』(2023年版GL)で有効な治療法として弱く推奨され、医師と鍼灸師が連携する機会も増えている。埼玉医科大学病院東洋医学科の堀部豪氏は、鍼治療の研究報告や臨床実践について第75回日本東洋医学会(6月6~8日)で発表。早期の鍼治療開始により、末梢性顔面神経麻痺の治癒率向上が期待できると報告した。