高血圧における血圧コントロール不良の主要な原因はアルドステロン産生の調節異常だが、アルドステロンを標的とする降圧薬は、現時点でミネラルコルチコイド受容体拮抗薬のみである。アルドステロン合成酵素の阻害という新機序を有するlorundrostatは、第Ⅱb相試験において、治療抵抗性高血圧を含むコントロール不良な高血圧患者において有効性が示されている(関連記事「新機序薬lorundrostatが治療抵抗性高血圧に有効」)。このほど、2~5種類の降圧薬を服用しているコントロール不良高血圧および治療抵抗性高血圧患者におけるlorundrostatの上乗せ効果を検討した国際第Ⅲ相ランダム化プラセボ対照試験Launch-HTNでも有効性と安全性が確認されたことを英・Barts Health NHS Trust and Queen Mary UniversityのManish Saxena氏らがJAMA(2025年6月30日オンライン版)に報告した。