青少年におけるビタミンD欠乏は、肥満、耐糖能異常、インスリン抵抗性(HOMA-IR)、脂質異常症と関連することが示されている。他方、過体重/肥満の青少年に対するビタミンD補充の便益については一貫したエビデンスが得られていない。イラン・Urmia University of Medical SciencesのAmir H. Faghfouri氏らは、過体重/肥満の青少年へのビタミンD補充が心代謝危険因子に及ぼす影響を検討するシステマチックレビューとメタ解析を実施。ビタミンD補充によるBMI、HOMA-IR、主な脂質プロファイルなど心代謝危険因子の改善は認められなかったとの結果をBMC Pediatr(2025; 25: 952)に報告した。(関連記事「肥満がビタミンD代謝に悪影響」)