プレハビリテーション(プレハビリ)には手術転帰の改善効果があることが、説明的試験で示唆されている。しかし、高齢のフレイル合併例に対する在宅型プレハビリの有効性を複数施設で実践的に検討した研究はない。カナダ・University of OttawaのDaniel I. McIsaac氏らは、フレイルの高齢手術患者を対象に、指導員が遠隔支援する術前の在宅型プレハビリの有効性を多施設ランダム化比較試験(RCT)で検証。その結果、在宅型プレハビリは術後の障害スコア改善や合併症減少につながらず、遠隔支援を用いてもなお遵守率に課題が残ることが示唆されたと、JAMA Surg(2025年12月3日オンライン版)に報告した。(関連記事「術前リハで『術後合併症が半減』は本当か?」)