近年、疾患の病態を根本から修飾する分子標的薬の開発が進んでおり、アレルギー疾患においてもこれらの薬剤を投与することで包括的な疾患コントロールを目指すことが可能となった。こうした状況を踏まえ、順天堂大学呼吸器内科准教授の原田紀宏氏は、重症喘息に対する分子標的薬を用いた治療戦略について、エビデンスを基に第74回日本アレルギー学会(10月24~26日)で解説した。(関連記事「Depemokimab、鼻茸を伴う慢性鼻副鼻腔炎の第Ⅲ相2試験で良好な結果」、「気管支拡張症の「夜明け」を期待させるbrensocatib」)