慢性手湿疹患者、触れ合いを避ける精神的負担大

デンマーク・前向きコホート研究

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 慢性手湿疹(CHE)は、痒み、刺痛、灼熱感、疼痛など多大な疾病負担をもたらし、QOLに悪影響を及ぼす。また症状だけでなく、皮膚疾患や変形などに伴う接触回避(touch avoidance:原因物質の回避ではなく、握手など他人との接触を回避しようとする心理的傾向や行動)も心理社会的幸福感を損ない、不安や抑うつリスクを高めると考えられるが、十分に検討されていない。デンマーク・University of CopenhagenのMaria O. Christensen氏らは、全国規模の前向きコホート研究参加者に調査票を送付し、CHE患者における接触回避が精神・感情面に及ぼす影響を検討。CHE患者は疾患への羞恥心やいら立ち、見た目の変化への嫌悪感を強く感じており、特に非消失例でQOL障害が深刻である実情が浮き彫りになったActa Derm Venereol2025; 105: adv43634)に報告した。(関連記事「医療従事者の手湿疹有病率は一般の2〜3倍」)

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