Health Action Process Approach(HAPA)は、健康行動の形成と維持を説明し行動変容を促進するために心理的・社会的要因を統合した理論モデルである(Applied Psychology 2008; 57: 1-29)。日本人大学生を対象とした研究において、HAPAモデルは性感染症予防のためのコンドーム使用行動を説明(予測)できることが示唆されている一方、恐怖を与えるようなリスク教育では介入効果が期待できない可能性も示されている(健康心理学研究 2011; 24: 9-21)。愛知大学地域政策学部地域政策学科教授の尼崎光洋氏は、コンドーム使用の阻害要因として羞恥感情に着目し、HAPAモデルを用いて検討。しかし「状況によっては、羞恥感情がコンドームの使用行動を促す要因となる可能性が示唆された」と第38回日本性感染症学会(2025年12月20~21日)で報告した。