双極症(双極性障害)の病態は、長らく大脳皮質を中心に議論されてきた。順天堂大学精神・行動科学准教授の西岡将基氏、同教授の加藤忠史氏と、カナダ・マギル大学の研究グループは、死後脳を用いた大規模単一核RNA解析により、視床上部に位置する「視床室傍核(PVT)」の神経細胞が選択的かつ重度に障害されていることを明らかにした(Nat Commun 2026年1月7日オンライン版)。双極症の原因脳部位を具体的に示した成果として、今後の研究の転換点となる可能性がある。(関連記事「【2026年医学はこうなる】加藤忠史」)