医薬品医療機器総合機構(PMDA)は本日(1月23日)、抗インフルエンザウイルス薬ゾフルーザ(一般名バロキサビル マルボキシル)と、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療薬ゾコーバ(同エンシトレルビル)の商品名類似による取り違えについて、製造販売元の塩野義製薬が注意喚起を掲出したと発表した。(関連記事「ゾコーバ、安全性を実臨床でも確認」) 2025年12月時点で67件のヒヤリ・ハット事例 商品名がともに「ゾ」で始まり、語感が類似しているものの、適応症が全く異なる両剤。しかし、日本医療機能評価機構「薬局ヒヤリ・ハット事例収集・分析事業」によると、昨年(2025年)12月時点でヒヤリ・ハット事例の報告は67件に上るという。 製造販売元の塩野義製薬は、あらためて両剤の適応症が異なることを周知するとともに、処方時には商品名、薬効、用法・用量等を今一度確認するよう求めている。また、参考情報として商品名の由来(ゾ「フルーザ」はインフルエンザ、ゾ「コーバ」はCOVID-19、写真)も記載。処方時だけでなく、調剤・監査・交付時等において、患者の病状や処方内容に関する聞き取りを行う、処方内容に疑問点があるときは確認するなどの予防策の実施を検討するよう依頼している。 写真.ゾフルーザとゾコーバの比較表 (塩野義製薬発表資料) (編集部・小暮秀和)